GA4における「セッション数」の定義、似たような他の用語との区別、しっかり出来ていますか?
Webサイトやアプリのパフォーマンスを最大化したい全ての方にとって、「セッション数」について正確に理解し、効果的に活用することは不可欠かと思います。
本記事では、「セッション数」の基本的な定義から、旧UA(Universal Analytics)との違い、具体的なレポート方法まで、初心者からプロフェッショナルまでが知っておくべき考え方について徹底解説します。
GA4の「セッション数」の定義とは?
セッション数の定義は、Webサイト内やアプリへユーザーが訪問してから離脱するまでの一連の操作となります。
例えば、同一サイト内の複数ページを閲覧するとGA4で計測される「ページビュー数」は増えますが「セッション数」は1のままです。
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このセッションは、30分以上ユーザーが何も操作を行わない場合か、Webサイトやアプリから離脱すると区切られ、ひとつの区切りが「セッション数=1」としてカウントされます。
旧UAでの「セッション数」は GA4と定義が異なる
覚えておきたいのは、旧UA(Universal Analytics)では、異なるデバイスをまたぐセッションは、別々のセッションとして計算されていた点です。
これは、UAが開発された2012年当時の技術やインターネット利用状況が関係しています。当時、インターネットの利用は主にデスクトップやノートパソコンからのアクセスが中心でした。そのため、同一ユーザーが異なるデバイスを使うことを想定しておらず、デバイスをまたいだセッションは別セッションとして換算されていました。
一方、2024年現在では、サイトを閲覧しながらアプリやYouTube動画へ移動することが一般的です。そのため、GA4(Google Analytics 4)では、こうした一連の移動をまとめて1セッションと定義しています。

「セッション数」はサイト全体でカウントされる単位
覚えておきたい重要な点として、「セッション数」はサイト全体でカウントされる単位であることがあげられます。
そのため、GA4ではページ単位での「セッション数」という概念はなく、ページ単位で見る指標としては、「ページビュー」や「ユニークユーザー数(訪問数)」などが使用されます。
ユーザー数、ページビュー数との違い
「セッション数」は、ユーザーがウェブサイトを訪れてから離れるまでの一連の活動を表す単位ですが、「ユーザー数」は、異なる人が何人そのウェブサイトを訪れたかを表します。また、「ページビュー数」は、その訪問者がウェブサイトの中で何ページを見たかを表します。
上記は、それぞれ似たような数値になることもあり、少し混乱しやすいかもしれませんが、何度もレポートを確認しているとこれらの数字がそれぞれどんな意味を持っているかが分かるようになりますので、少しずつ慣れていきましょう。

GA4レポートでセッション数を確認する方法
WEBサイト全体のセッション数を確認する
レポート > ライフサイクル> 集客 > トラフィック獲得
上記の手順でレポートを開けば、GA4における標準レポートが確認できるので、手軽に流入チャネル別のセッション数を知ることができます。

ランディングページごとにセッション数を確認する
レポート > ライフサイクル> エンゲージメント > ランディーグページ
特定のランディングページごとのセッション数を確認する手順を説明します。これによりページのパフォーマンスを把握できます。

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